SNSの話題つくりに苦悩するアパレル業界

アパレル
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こんにちは。

5月になりました。この時期になると店頭はgwに投入した売れ筋がなくなりだし鮮度が落ちてくる
一番難しい時期です。
また梅春から盛夏への切り替え時期に入ります。

長袖ものの消化が悪くても半袖の打ち出しを初めていかなければならないので
商品量はMAXですがスッキリ夏らしく見せないといけません。

VMDは一番難しい時期になりますので腕の見せ所です。

またカラーMDも夏らしさを出すためにビビッドな色を指したり
素材も麻など涼しい素材を入れたいとこです。

特にこの時期の集客は厳しくセールもお客様は視野に入ってきますので
話題性のある商品で来店を増やしたいとこです。

いま雑誌やファッション雑誌の売上が伸びなやんでいると聞きます。
SNSが雑誌にかわり情報発信のツールとして使われてニーズが下がってきているのは明らかです。

SNSで拡散や集客を狙いたいところですがアパレルで効果的に使えているお店も
まだまだ少ないです。

各ショップが話題性作りでコラボレーションやイベント企画に頭を悩ませています。
しかしSNSで情報を発信するにもコンテンツと商材がなくては始まりません。

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SNSの拡大と実店舗の苦悩

本来お客さまに有益な情報を発信するはずのSNSですがブログ,インスタ,ツイッターなど毎日更新
しなければいけない昨今のSNSの激戦状況です。

各スタッフの着用画像からブログでは細かい商品説明,はたまたYOUTUBEでの接客動画や商品紹介
などよもや加速化したSNSは店頭に商品をみに行かなくてもいいくらいの情報量になってしまいました。
実店舗にお客を呼びたいお店側に反して必要以上の情報発信はむしろONLINE店舗の後押しとなってしまったのです。

SNSによる陳腐化するクリエーション

SNSの話題つくりの為各社SNSイベントを立案してますがお客様目線でみていいなと思える
企画は稀です。
拡散目的の自社商品を自撮りしてアップしたらプレゼントは消費者参加型としては今や多くの
ブランドが行っています。
しかし本当にお客様が求めていることなのかという顧客満足の点でいえば企業側の
都合がいいようなイベントといわざるえない現状です。

またパンツフェアーなどアイテムの販売強化フェアやポイント●倍フェアなどありきたりな
フェアの乱立でお客様側からするとうんざりで目新しさを感じません。

しかしながらSNSで常にイベントを発信することで来店動機を切らしたくない店側はありきたりな
フェアであるのはわかっていても広告費をかけずにそれこそ明日からでも即日はじめられる
SNSをつかった手軽なイベントを連打せざる得ないのです。

そういった商品自体の良し悪しの前にコラボ,インフルエンサーのプロデュースなど話題性を
意図的につくりバズらせるためのクリエーションにやっきになるアパレル業界の現状
あります。

お客様の満足する商品よりも話題性のある商品,限定アイテム,コラボなどブランドの商品の品質の
価値よりも稀少性や話題性などSNSでの評価がブランド価値化していってしましいます。
展示会自体もお客様にあう商品を探しにいく場ではなく展示会の商品をどういじってコラボや
別注にするのかを見に行く場所になってしまいました。

とあるバイヤーが展示会でどの商品がオーダーがついていないのか?と聞かれ
その商品を見せるとではこれをうちのエクスクルーシブ(限定商品)にしてくれと言われた
ことがあります。

そんな目線で展示会を見ているのかとがっかりしたことがありました。

すくなからず企画,メーカーがいいものを作ろうとして努力している中,残念ながらオーダーが
集まらない商品はあるものですが物の良し悪しでなくどう話題を作るかしか見ていないバイヤー
もいるのです。

加速する話題つくりと危険性

他社との差別化の為のコラボが今やSNSを発信するためにチープになり
本来違ったテイストがコラボすることで相乗効果でいいものができるという
技術の掛け合わせがコラボレーションでしたが最近はネームを渡すから
好きにつくっていいようなブランドもあり過去にないくらいのコラボ熱ではありますが
コラボにみあった商品はなかなかお目にかかれず
値段だけ高い安易なコラボも増えてきています。

また各社が他社のヒットをみて自社も研究,開発をするのではなく
コラボしちゃえばいいじゃんとというM&A的な発想になり生産力や自社開発で
商品を企画生産できる会社の体力がないところが増えているように思えます。

話題つくりのコラボや別注はお客様の来店動機の客寄せであり
本来目指すべきことはPB(プライベートブランド)の強化であるべきです。

まとめ

ブランドという言葉自体が価値という意味ですが今ブランドに価値やショップの価値を
つくるにも大量の情報やスピードの中で他に負けない価値を作る必要があります。
お客様に振り向いてもらうための価値を作る為にコラボや別注が増え続けていますが
これからの時代は常にそういったクリエーションをいれていかなければ
見てももらえなくなってきている現状があります。

しかしコラボ、別注だよりで数字をたたいていたブランドは自分のブランドのファンをつくることを
きちんと取り組まなければ長くは続かないと思います。

今日はこのへんで。

 

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